筋トレで重量を扱うようになると、手のひらにタコやマメができることがあります。
誰もができるため気にするものではないとはいえ、手を使う職業だったり手を綺麗に保ちたい人は気になってしまうことも。
また、マメは裂けると痛みもあるため筋トレの質にも関わってきます。
そこで、筋トレによってできる手のひらのタコ(マメ)の予防策と対処方法についてご紹介します。
手にタコやマメができる原因
タコもマメも皮膚の1カ所に力や刺激が加わることでできます。
- マメ=短期間の刺激で体内の水分が集まって水ぶくれになる(靴擦れなども)
- タコ=刺激が繰り返されることで、角質層が厚くなって硬く盛り上がる(皮膚の防御反応)
主に背中トレーニングのような「引く動作」によって手のひらに摩擦が生じて指の付け根あたりにタコやマメができることが多いです。
チンニングやデッドリフト・ローイング・ラットプルダウンなどは握った部分が重量により引っ張られるので摩擦が生じやすいのがわかると思います。
タコやマメの予防にはトレーニングギアを
手のひらのタコやマメの予防には、トレーニンググローブやパワーグリップといったトレーニングギアを使いましょう。
「引く種目」では、対象部位よりも先に握力が疲れてしまい十分なトレーニングが行えないことがあります。
そういった事態を防ぐためにもパワーグリップはトレーニーには必須のアイテムともいえますが、グローブに関してはデメリットもあるため、それぞれについてご紹介します。
パワーグリップ
主に背中の種目で使うのが「パワーグリップ」です。
握力の補助をしつつ滑りにくくするため、前腕に余分な力が入ることも防げます。
ベロの部分で手のひらを覆う形になるため、摩擦などの刺激を減らすためタコやマメの予防としても期待できます。
安価でベロの部分がペラペラのものだと壊れやすかったり、滑り止め効果が薄いものもあるので注意。
トレーニンググローブ
手のひらの保護や滑り止め効果を得たい場合はトレーニンググローブです。
しかし、背中トレのような引く種目の時はグローブよりパワーグリップが適していますし、手首を固定したいならリストラップの方が適しています。
また、グローブをつけることで多少ダンベルなどの握る感覚が変わるため、感覚が敏感な方には向かない可能性もあります。
手のひらの保護だけを目的とするなら常にグローブでも良いですが、筋トレ効果もしっかり得たいのであれば特性を理解したうえで適時使用するのが良いでしょう。
トレーニンググローブの選び方は、手のひら部分がレザーで他がメッシュになっているものだと滑りにくく蒸れにくいのでおすすめです。
はじめの頃はグローブ使用していても、重量を扱う人はすぐボロボロになるし、感覚大事にする人はグローブが邪魔になって使わなくなることも。
タコやマメの予防には手の保湿も大事
冒頭でもお話しした通り、手のひらのタコは摩擦や刺激により皮膚が厚く硬くなり生じるものです。
乾燥した状態の皮膚というのは、外部の刺激に弱くなります。
重量を扱う限りは、筋トレによるタコやマメを全くできなくすることは難しいですが、手を綺麗に保つ・外部の刺激から守るという意味ではハンドクリームなどの保湿は有効です。
筋トレ後や寝る前などにハンドクリームを塗り込むようにしましょう。
手のひらにタコやマメがある時の対処法
手のひらにタコやマメがあるだけなら筋トレに影響はありませんが、痛みがあったりゴツゴツした部分が気になる場合の対処法についてご紹介します。
重量を調整する
手のひらのタコやマメで痛みが出る場合もあります。
重量を扱えばその分摩擦が大きくなり痛みが増す可能性が高いため、軽めにして回数を増やすなど調整しましょう。
バーベル種目を避け、マシン中心にすることでなるべく手のひらの負担を減らすことが大事です。
ふやかして削る
手のひらのタコは硬く盛り上がってくるため、バーベルやダンベルを握る際に気になる場合も。
硬く盛り上がったタコは、お風呂上がりなどぬるま湯につけてふやかしてからヤスリや軽石で削ると良いでしょう。
もちろん過度な削りすぎは皮膚を痛めるため注意が必要です。
テーピングを巻く
手のひらのマメが裂けると痛みがあるため、「引く種目」はかなりダメージになります。
そんな時は、バットやラケットを使うスポーツの人たちがやるように患部に絆創膏を貼り、その上からテーピングをするのもひとつの手です。
ただ手汗が気になる人は蒸れやすくなったり肌が弱いとかぶれる可能性もあるので、つけっぱなしにせず使用後は石鹸で手を洗うなど清潔に保つよう気をつけましょう。
まとめ|筋トレによる手のひらのタコは努力の証
筋トレにより手のひらにできるタコやマメの予防策についてご紹介しました。
パワーグリップやグローブなら筋トレの効率をあげつつ手のひらの保護の役割もありますので、必要に応じて使い分けていきましょう。
痛みが生じた場合はトレーニングの重量を落とすなどやり方を変えたり、皮膚科を受診するなど臨機応変な対応が大事です。
人によっては手のひらがゴツゴツするのは嫌でしょうが、手のひらにタコができるのはそれだけ筋トレと本気で向き合っている証ともいえますので恥じることではないという点はお忘れ無く。
コメント